HTMLという言葉を、聞いたことがありますでしょうか。
インターネットやWebについて少し調べたことがある方は、ご存知かもしれませんね。
HTMLとは、Hyper Text Markup Language (ハイパー テキスト マークアップ ラングイッジ)の略で、Webサイトを構築する上で、最も基本となる言語です。
たとえば、今あなたが読んでいるこのブログ、日本語で書かれていますよね?
僕は、日本語でこの記事を書いています。
ただ、実はこの記事、ウェブサーバーからあなたのコンピューターに送られるとき、単純に日本語だけで書かれているわけではないんです。
どういうことでしょうか。
Webの基本的な仕組みから、順を追って説明していきましょう。
WebサーバーとWebブラウザ
WebサーバーとWebブラウザに関しては、以前、以下の2つの記事で概要を説明しました。
Webサーバー(おさらい)
ざっとおさらいをすると、Webサイトのデータは普段「Webサーバー」と呼ばれるコンピューターに保管されています。
そのWebサーバーというコンピューターは、世界中にたくさんあります。
ネットビジネスを運営している会社の中にもありますし、AmazonやGoogleなどの大きな会社は、「Webサーバー」をたくさん持っていて、世界中の人たちに貸したりしています。
日本にも、Webサーバーを、僕たちに貸してくれる会社はたくさんあります。
また、個人でコンピューターを買って、それをWebサーバーとして使うことも可能です。
とにかく、そういう「Webサーバー」と呼ばれるコンピューターが世界中にたくさんあって、そのコンピューターそれぞれが、中にWebサイトのデータを持っているのです。
そして、そのWebサイトのデータを欲しがっている人が現れると、その人のコンピューターに、WebサーバーがWebサイトのデータを送信するのです。
Webブラウザ(おさらい)
そうやってWebサーバーから送られてきたWebサイトのデータを、僕たちは普段読んでいます。
しかし、Webサーバーから送られてきたデータは、僕たち一般人が読むことを想定して書かれたデータではありません。
それを解読するのは、非常に大変な作業です。
そこでWebブラウザの出番です。
Webブラウザは、Webサーバーから送られてきた難解なデータを解析して、僕たち人間にも見やすい形にして表示してくれているのでした。
そして、その「難解なデータ」というのが、主に「HTML」のことです。
HTMLは、Webサーバーから送られてくるデータの中核を成している!
実はHTMLの他にも、色々なものがWebサーバーから送られてきているのですが、あまり深入りした説明はここでは割愛しましょう。
以前、「【初心者向け】JavaScriptって何?」という記事の中でご紹介した、「JavaScript」も、HTMLと一緒に送られてくるものの一つです。
色々送られては来るのですが、常にその中心にあるのは「HTML」です。
たとえばJavaScriptは、ボタンが押されたときにHTMLに変更を加えたりするのが仕事です。
もう一つ、「CSS」と呼ばれるものも送られてくるのですが、それも、HTMLの中に書くとゴチャゴチャする情報を、別のファイルとして取り出しただけのものです。
つまり、「HTML」というものが、WebサーバーからWebブラウザに送られてくる情報の中心です。
では、その「HTML」とはいったいどのようなものなのかというと、以下のようなものです。

少し暗号みたいですね。
なんだか、カッコで括られたブロックが、たくさんあります。
ただ、日本語もところどころ交じっていますね。
この暗号みたいな文字列が、Webサイトを形作っているんです。
少しだけ上記のHTMLの詳細を見てみましょうか。
たとえば、以下の部分、、

「img」という言葉が書かれていますね。
これは、「イメージ」という意味です。
イメージを英語で書くと「image」で、意味は「画像」ってことですね。
つまり、「この部分には画像がくるよ」ということを、このHTMLは意味しているのです。
そして「img」と書かれた下の方に、青字で暗号みたいなものがズラ~っと書かれていますが、これは「表示するための画像は、ここから取って来れるよ」ということが書いてあります。
つまり、このHTMLが言っていることは、「ここから取ってきた画像を、この位置に表示してね」ということです。
僕たち人間は、そんなこと言われても、「え?どこから取ってくるの? ってか画像ってどうやって取ってくるの?」と混乱してしまいます。
ですから、HTMLを読むのは僕たちの仕事ではありません。
それは、「Webブラウザ」の仕事です。
Webブラウザが、
「了解! 画像を持ってきて、その画像をこの位置に表示して、読者に見てもらうぜ!」
と言って、指定された位置に画像を表示してくれているのです。
Webサイトとは、こういう命令が、いーーーーーっぱい 集まってできています。
画像を一つ見せるのにも、ボタンを一つ表示するのにも、すべてHTMLという言葉で「ここに画像出して」とか、「ここにボタンを表示して」とか、いちいち指示が書かれているのです。
そしてその指示に従って、Webブラウザと呼ばれるソフトが、画面上に情報を表示してくれているのです。

まとめ
- 「HTML」は、Webサイトを形作る、最も基本的な言語
- Webサーバーからは、Webサイトの情報が「HTML」という形式で送られてくる
- 「HTML」には、Webサイトのどこに、何を表示するのかということが書かれている
- Webサーバーからは、「HTML」以外も送られてくるが、その他はオマケ
- その「HTML」をWebブラウザが読んで、僕たち人間にも分かるように表示してくれている
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