ウェブサイトの作成を検討されている方であれば、「ウェブサーバー」という言葉を聞いたことがあるかも知れません。
ただ、分かっているようで、なんだか定義がはっきりしない言葉でもあります。
「ウェブサーバー」って、いったい何なのでしょうか。
「Web」という言葉に関しては以前、「そもそもWebって何?」という記事で、簡単に説明をしました。
その中で「Web」について、「情報を発信するために待ち構えているコンピューターの集まり」と、説明をさせて頂きました。
この、「情報を発信するために待ち構えているコンピューター」というのが、まさに「ウェブサーバー」です。
「サーバー」とは、何かのサービスを提供するコンピューターのことです。
「ウェブサーバー」と呼ばれるコンピューターが世界中にたくさんあって、常に電源を切らずにネットワークにつながっているのです。
そしてあなたのスマートフォンやパソコンからウェブサイトを見ようとした時、あなたが読みたいページを、すぐに送信してくれるのです。
こうして僕たちは日頃、ウェブサイトを閲覧できているんですね。
ざっくり説明をすると、ただこれだけのことなのですが、細かい意味を考えると、ちょっと紛らわしい部分があったりします。
突然ですが、「サーバー」って見たことありますか…?
企業の「サーバールーム」と呼ばれる部屋に入ると、コンピューターの箱が積み重ねておいてあったりします。
このコンピューターひとつひとつが、「サーバー」です。
ウェブサイトを運営している企業であれば、そのひとつひとつが「ウェブサーバー」です。
そのコンピューターの中に、いろんなウェブサイトのデータが入っていて、電源つけっぱなしで、誰かがサイトにアクセスしてくるのを常に待っています。
なんだか「サーバー」というと、特別なコンピューターのような気がしてしまいますが、実はあなたが使っているパソコンとほとんど同じものです。
ただ、形が箱の形をしているだけ、と思ってもらって良いと思います。
中身は全く一緒です。
じゃあ、あなたのパソコンもウェブサーバーになるのでしょうか?
あなたのパソコンを一日中つけっぱなしにしておけば、誰かがそのパソコンに遠くからアクセスして、その中の文章を読んだりできるのでしょうか?
実は、できるんです。
ただ、それをするためには、あなたのパソコンに、あるソフトウェアを入れておく必要があります。
そのソフトウェアの名前は、
「ウェブサーバー」
はい、紛らわしいですね。
「ウェブサーバー」という言葉は、最初に説明したような、ウェブサイトを発信し続けるコンピューターの箱のことを指すこともあれば、あなたのパソコンを「ウェブサーバー」にするための、ソフトウェアのことを指すこともあるのです。
実は、先ほどお話しした、「サーバールーム」で積み重なっている「ウェブサーバー」と呼ばれるコンピューターひとつひとつにも、「ウェブサーバー」と呼ばれるソフトウェアが入っているのです。
そのソフトウェアの役割は、「そのコンピューターの中に入っているウェブサイトのデータを、読み手のコンピューターに送信すること」です。
そういう「ウェブサーバー」と呼ばれるソフトウェアが入った、「ウェブサーバー」と呼ばれるコンピューターがたくさん集まって、「Web」や「インターネット」と呼ばれるものを形作っているんですね。
今回はちょっと紛らわしい話になってしまいました。
ただ、もしあなたがウェブサイトを作成しようと思えば、基本的にはどこかの会社が持っている「サーバー」を借りることになります。
そうやって借りた「サーバー」こそが、「ウェブサーバー」なのですが、何なのかよく分からないものを借りるのは気が引けますよね。
この記事が少しでも理解の助けになれば幸いです。
分からない点や、気になることがあれば、ご遠慮なくお問合せ頂ければと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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