こんにちは、uni-browserの財前航介です。
本日は、独自ドメインを導入することのメリットについてお話ししていきたいと思います。
と言いますのも、先日ホームページ作成をさせて頂いたお客様が、独自ドメインの導入を行うかを悩まれている様子でしたので、私から情報提供をさせて頂きました。
その中で、そのお客様以外にも、
独自ドメインという何だかよく分らないものを、わざわざお金を払ってまで導入する必要があるのか分からない
という方が多くいらっしゃるのではないか、と感じました。
私がWeb開発者として業務を行ってきた中で感じる
「独自ドメインのメリット」
について、本日はお話していければと思います。
そもそもドメインって?

uni-browserでは、Bloggerというサービス上にホームページを構築することが多いことから、今回はBloggerを例にとってお話させて頂きますね。
と言っても、その他のサービスでも、基本的には全く同じと考えて頂いて大丈夫です。
BloggerでホームページやWebサイトを作成したとき、何も設定しなくても、以下のようなURLをもらうことができます。
この
「blog-for-uni-browser」
の部分は、私が勝手に付けたものなのですが、
後半の
「.blogspot.com」
というのは、Bloggerを運営するGoogleという会社が付けたものです。
もしあなたが何らかのサービスを利用してWebサイトやブログを作ったら、こんな風に、初期設定でついてくるURLがあるはずです。
ここで、後半の
「.blogspot.com」
の部分を、ドメインと呼びます。
そしてこのドメインは、Google等の企業から最初に無料でもらえるものなので、無料ドメインと呼ばれるものです。
独自ドメインって何?

上記でお話しした無料ドメインと対比するのであれば、独自ドメインとは、有料ドメインと同義であると考えて頂いて差し支えないでしょう。
つまり、Googleなどの会社からあらかじめ無料でもらえるドメインを使うのではなく、自分オリジナルのドメインを購入するのです。
Bloggerの場合は、URL後半の
「.blogspot.com」
の部分を、自分独自のものに変えることになります。
たとえば、今あなたが読んで下さっているこのブログも、独自ドメインを持っています。
今あなたが使用しているWebブラウザのURL欄には、
「https://web.lingual-ninja.com」
のような文字列が記載されているのではないでしょうか。
この後半の、「.uni-blog.in」の部分が、私が取得した独自ドメインの部分です。
ちなみに私は、年間1400円をGoogleに支払って、この独自ドメインを取得しています。
1年間に1400円 + 消費税ですから、月々の費用は100円ちょっとですね。
かなり安い出費とは言えるとは思いますが、それでも、なぜお金を払ってまでこの独自ドメインを取得する必要があるのでしょうか?
独自ドメインのメリット

お金を払ってまで独自ドメインを取得する人が非常に多いのには、いくつかの理由があります。
大きなものとしては、以下のようなことが挙げられるでしょう。
覚えやすい、好きな文字列を設定できる
たとえば「uni-blog.in」の例で言えば、「uni-blog」の部分は私が自由に設定した文字列です。
また、「.in」の部分は完全に自由ではないのですが、膨大な選択肢の中から気に入ったものを選択できます。
先ほどお話した「年間1400円」という値段は、この「.in」の部分にかかっている値段のため、この部分でどのような文字列を選択するかによって、値段は変わってきます。
とはいっても、高くて年間数千円程度のものがほとんどです。
このブログの名前がuni-blogですから、「.blogspot.com」よりも「.uni-blog.in」の方が覚えやすいですよね。
(ですよね…?)
オリジナルの覚えてもらいやすい文字列を設定することによって、ユーザーがWebサイトやブログにアクセスする時のストレスを少しでも減らせるかも知れません。
このように、好きなURLを設定して、サイトのURLを覚えてもらいやすくできるということは、独自ドメインを用いる一つのメリットです。
ただ、もう一つ、きわめて重要なメリットがあるのです。。。
【独自ドメインの最大のメリット】母体がサービスをやめても、被リンクや人気を引き継げる
実は、これが独自ドメインを取得することの、最大のメリットです。
というより、無料ドメインを使うことのデメリットとも言うことができるかもしれません。
皆さんは、Google社が運営していた「Google+」というサービスの、一般向けサービス提供の終了についてご存知でしょうか。
Google+といえば、それなりに利用している人もいたサービスですが、一般消費者に向けたサービスの提供の終了が決定されましたね。
こういうニュースを聞いて思うのは、
Bloggerだって、いつサービスが終了するか分からない
ということです。
あなたがGoogle社以外が提供しているサービスを使っているとしても、そのサービスがいつまで存続しているかは分かりません。
ましてや、日本の会社が提供している無料サービスなどであれば、その会社自体がつぶれてしまうことだって普通に起こりうるでしょう。
そういったとき、私たちが、その上に構築しているWebサイトや、ブログはどうなるのでしょうか。
私たちが何もしなければ、消えてしまいますね。
せっかく作って、少しずつ、少しずつ人気が出てきたWebサイトやブログが、まるっきり消えてしまった日には、
「あ、死にたい」
となることでしょう。
それを回避する方法はただ一つ、
必殺 お引越し
です。
もし今利用されているサービスがBloggerなのであれば、そこから別のサービスへお引越しをするのです。
たとえば、BloggerからWordPressなどの別のサービスに、データを移行することも可能です。
そう。。データを移行することも可能なのです。。。。
可能なのですが…しかし、
以前のWebサイトの人気が、そのまま維持できるかは、状況によります。
なぜなら、
「URLが変わってしまう」
可能性があるからです。
たとえば見知らぬブロガーの方が、昔あなたのWebサイトやブログについて記事を書いてくれた時、そこにはあなたのサイトのURLを載せてくれてあるかもしれません。
もちろんURLが変わってしまえば、そこからアクセスしようとしてくれた人には、エラーが表示されてしまいます。
もう古いURLは機能しなくなってしまっているのですから。
それは結構な数の人達があなたのWebサイトにアクセスしてくれるはずだった機会を、損失することにも繋がります。
また、「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンの上位に表示されていた、人気ページも、その人気を失います。
検索エンジンは基本的に、サイトの人気をURLに紐づけて評価していますから、URLが変わってしまえば、別のWebページであるとみなされて、今までの評価を失います。
元々のURLが利用可能な状態であれば、新しいURLに人気を引き継ぐ方法もあるのですが、古いURLが完全に利用不能になってしまうと、それも困難です。
それどころか、やり方によっては、以前のページと内容が重複している「コピーページ」とみなされて、「このページではオリジナルのコンテンツを提供せずに、よそからそのままコピーしてきた文章を掲載している」と、勘違いされてしまうかもしれません。
そのようなペナルティーを受けてしまった場合、「半年以上、検索エンジンからの閲覧者の流入が半減」ということにもなり得ます。
恐ろしいですね。
そのような恐ろしい事態を防ぐためにはどうしたら良いのかと言えば、
ズバリ
独自ドメインを取得する
ことです。
たとえば、Bloggerでブログを作った時に無料でもらえるドメイン「blogspot.com」は、Bloggerというサービスに紐づいているドメインです。
従って、Googleがそのサービスの提供をやめれば、それに伴って使用不能になります。
しかし、もしあなたが独自ドメインを用いてWebサイトやブログの運営を行っていれば、そのドメインはあなたのものですから、Googleから別の管理会社に管理を移すこともできるのです。
従って、万が一、
「来年の1月から、Bloggerのサービス提供をやめます!!!」
という宣言が行われても、
サービス提供が終了する前に、
必殺 お引越し
を行えばよいのです。
やるべきお引越しは、以下の2つです。
- サイトのデータのお引越し
- ドメインの管理会社の変更(必要であれば)
サイトのデータのお引越しは、難しいことではありません。
データをすべてエクスポートする機能が、Bloggerにも、その他のサービスにもありますから、そこからデータを引き抜いて、別のサービスに移せばよいのです。
技術的に躓くポイントもあるかもしれませんが、それでも不可能ではありません。
問題は、「ドメインの管理会社の変更」です。
前述のとおり、もしあなたが無料ドメインを利用していた場合は、そのドメインは完全にそのサービスに紐づいてしまっているものですから、他の管理会社に移管して、使用し続けることができないのです。
Bloggerにおいて無料ドメインを取得する場合は、「Google Domains」という、Googleが提供するまた別のサービスを利用することが多いでしょうから、Googleが「Bloggerだけでなく、Google Domainsも同時にサービスを中止する」と言わない限りは、今まで通りのドメインを使い続けることができます。
万が一、BloggerとGoogle Domainsの両方のサービスが同時に終了する場合でも、独自ドメインであれば、そのドメインの管理を、他のドメイン管理会社に移すことができるのです。
ですから、全くリスクなく、今まで通りのWebサイト運営が可能になります。
独自ドメインのデメリット

独自ドメインを取らなかった場合、Webサイト運営の根幹を揺るがすようなリスクにさらされる場合があるということを、おわり頂けたでしょうか…
それに対し、独自ドメインを取得することのデメリットとしては、以下のようなものがあります。
- お金がかかる
- 独自ドメインの取得の手間
独自ドメインの利用料
お金に関しては、年間2000円もあれば、十分良いドメインを取得できますし、安いものであれば年間1000円ちょっとで取得が可能です。
月々に換算すると、100円強でしょうか。
十分個人でも取得可能な範囲内だと思います。
それでも、どうしてもお金をかけたくない場合は、全てが消えてしまう可能性があるというリスクをしっかり認識したうえで、無料ドメインの利用を決定する必要があります。
独自ドメイン取得の手間
Bloggerに限って言えば、Bloggerにログインして
「設定」⇒「基本」⇒「ドメインを購入」
をクリックするだけで、購入手続きに入れます。
そこで好きなドメインを選んで、お名前やクレジットカード情報などを入力すれば、一瞬で購入ができてしまいます。
その他のドメイン管理会社でも、非常に手軽に購入が可能です。
それでも難しい方は、無料のサポートなどに連絡すれば、丁寧に教えてもらうことができるでしょう。
uni-browserでもご質問を受け付けておりますので、困ったことがあればお問い合わせ頂ければと思います。
まとめ(独自ドメインを取ろう)

Webサイトやブログを始める以上は、誰かに見てもらうことが必要ですよね。
でも、最初はなかなか閲覧者は集まらないものです。
時間をかけて、ジワジワと、少しずつ色んなサイト様からリンクを張って頂きながら、検索エンジンからの流入も出てきて、やっと色んな人にWebサイトの内容を見てもらえるようになるものです。
そうやって、苦労してWebサイトやブログの閲覧者を獲得した矢先、
「来年サービス終了」
などと言われた日には、パニックになってしまうかもしれません。
そうならないためにも、この記事では独自ドメインの取得をお勧めさせて頂きました。
もう一つ、私がこの記事を書かせて頂いた理由としては、
「独自ドメインは、Webサイト開設初期に設定しておいた方が良い」
ということがあります。
Webサイトやブログの作成に慣れていない方は、きっと「独自ドメイン」などと言われてもピンと来ない方も多いでしょう。
そのため、
「まぁ、よく分らないから今はいいか」
と、決定を保留してしまっている方もいることと思います。
しかし先述の通り、検索エンジンからの評価や、別のサイトからのリンクなどは、そのサイトのURLに紐づいています。
長期間運営を続けた後に、ドメインを変更するのは、それらを失うリスクを伴います。
うまく設定を行えば、できる限りリスクがない形で、後からドメインを変更することも可能ではありますが、やはり独自ドメインを取るのであれば、サイト開設初期に済ませておくのが得策です。
万が一、検索エンジンからペナルティでも受けることになってしまえば、それまで積み上げてきたWebサイトの信用が水の泡になってしまいますから。
どうかこの記事が、皆様がWebサイトを運営する上での助けになれば幸いです。
本記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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